1999.4.11

今日はちょっとエディタの話。

今、エディタを物色中。
チェックしているのは、

  1. WZ Editor 3 & 4
  2. 秀丸 3
  3. MIFES for Windows 5β
である。

それぞれで、長所・短所があるので、書いてみる。(但し、完全に僕の感じ方で独断と偏見に満ちている)
また、あくまでもテキストエディタとして、この文書はそれぞれのエディタで書いている。

  1. WZ Editorの場合

    WZ Editor で僕がもっとも気に入っているのは、グローバル置換だ。これは、グローバル検索時に「置換」もできてしまうという優れものである。
    今のところ、これが標準でできるエディターを WZ以外には知らない。
    他にあれば是非教えてほしい。(マクロは秀丸でもあるようだ)
    ただ、S-JIS以外のファイルについては、正常に動作しない...WZのBBSにも書いてみたが、なんにも反応がないところをみると改善予定はなさそうだ。(-_-メ)
    まあ、だからこそ他のエディターを探しているのだが。見つからないよねえ。(T_T)

    他の特徴として、バイナリーモードを持っている。これがやっぱり便利である。バイナリーファイルを開くのに、わざわざバイナリーエディタを使わなくてもいい。もちろん編集もできるので、これ1つで全て事足りる。
    なぜ、バイナリーモードが必要か?それは、プレーンテキストかバイナリーデータかわからないものを読む場合でも、1度ですむからだ。

    TX-Cというマクロがある。これは C言語ライクなので非常に使いやすい。

    残念なことは、WZ4が、WZ3に比べ、改悪されたように感じる。なんでもかんでも詰め込みすぎだ。MAILだとか、FILERだとか、メモだとか。まあ以前から FILERはあったが、あれって使いやすい?僕は使いにくいと感じたので使用していない。新しく増えた MAILも全く必要ない。メールは専用のメールクライアントの方が便利。外部エディタとして使うならまだしも、エディタにメール機能は求めない。
    で、エディタとしてみた場合に WZ3とWZ4の違いは?と考えると、使いやすくなったとは思えない。使いにくくなった点はあるが。1つだけ使いやすくなったと思うのは、ツールバーに検索ツールがついた点だ。ツールバーに入力部が付き、上方向検索・下方向検索(次検索も)が簡単にできる。これだけだが。僕はテキストエディタはあくまでもテキストエディタ(プレーンテキストエディタ)としてしか使わないので(GNU emacs(unix)は別だけど)、プレーンテキストをプレーンテキストとして編集しやすくなってもらわないと嫌なんだけどねえ。今回の WZ4で少し WZ Editorが嫌いになってしまったのだ。次に OSを再インストールする時は WZ3に戻すに違いない。



  2. 秀丸 Version 3(試用中)の場合

    別段、これと言って可も不可も無いエディタだと思う。以前はWindows用エディタはこれしかないと思っていたが、最近いろいろ出てきて、どれも同じようになってきた。違うのはマクロの言語仕様だけという感じだ。
    秀丸のマクロで、グローバル置換のマクロもあるようなので、探してきた...見事にグローバル置換ができた。これは使えるんじゃないかな。(^○^)
    で、今はかなり心が動いている。
    唯一気に入らない点は、「折り返し位置」だ。固定になっている。ウィンドウのサイズを変更しても自動的に折り返し位置が変わらない。要望としてあげてみるが、これができれば秀丸に移行しよう。
    あ、バイナリーエディタの機能が無いので、WZ Editorと併用することになるかな?



  3. MIFES for Windows 5βの場合

    DOSの頃が懐かしい。と、思ってしまうのは僕だけだろうか?どう考えてもエディタとしての完成度がDOS版の方が優れている。MIFES for Windowsの最初のバージョンであまりにも DOS版と違うので買うのを止めたのだが、5になっても大きな改良は見られない。もちろん中身はだいぶん改良されているのだろうが、使い勝手がねえ。
    PPPと呼ばれる、テキストプリプロセッサを使っている点はかなり良いと思う。まあ、中身は DLLなんで、マクロと違い簡単には作れないだろう。使い道も、文字コード変換ぐらいしか思いつかない。文字コード自動認識の PPPぐらい、標準で添付されていたらいいのに。PPPからPPPを呼ぶ場合の参考にもなっただろうに。
    なーんか、中途半端。
    あと、Windows版になってから気に入らない点がある。それは、プロファイル機能。DOS版のときは、それぞれの起動したディレクトリに作ることができたのだが、Windows版では、統一されたものしかできない。もちろん理由はわかる。Windowsではカレントディレクトリの概念が曖昧だからだ。DOSではカレントディレクトリが必ず存在したが、Windowsでは作業ディレクトリはあってもカレントディレクトリはない。でも方法はある。VCやVBやBCBの様な開発ツールにあるグループの概念を取り入れればいい。グループファイルを指定したディレクトリに作り、そのファイルをオープンしたらそこに保存されているファイルを開けばいいのだ。僕はエディタとワープロを完全に別に考えている。エディタは開発用だと。つまり、開発しているのに、プロジェクトグループが無いわけがない。やはり、プロジェクト単位でグループ分けした使い方をするはずだ。プロジェクトグループという概念がプロファイル機能にあれば、複数のプロジェクトが同時に進行している場合に便利な機能となるだろう。MIFESにはやはりそうした用途向けを考えてほしいところだ。一応、要望として報告しておいたが、どうなるかな?
    このプロファイル機能と、文字コードの問題でこの文書を書く時も非常に不便になっている。この文書は JIS(ISO-2022-JP)で書いているのだが、プリプロセッサで JIS<->S-JISを指定しなければいけない。指定しておかないと S-JISのオープンになってしまう。メニューの[ファイル][開く]を使えば、その時その時の一時設定はできるが、やっぱり不便である。で、今回は、拡張子の .htmlに対して、JIS<->S-JIS変換をするようにしている。でもねえ、仕事でやっていると、同じ htmlでも JISもあれば、S-JISもあるし、EUCだって使うんだよ。サーバーごとに文字コートを統一することはあっても、全てのサーバーで同じ文字コードを使うというわけにはいかない。やっぱり文字コード自動認識って必要だよな。読んだ時のコードで書き込むと。特定できないなら、オープンする時に問い合わせればよいのだ。



 やっぱり自分でエディタを作った方が自分用ならいいものができるんだろうけど、エディタって作るの大変なんだよねえ。だから買うんだけど。DOS や CP/M の頃なら自分用の簡易エディタって作ったけど、Windows用でちゃんとしたエディタになると大変になってしまう。高速なエディタってそれなりの工夫をしなきゃ作れない。どうしても現在あるエディタじゃやってられないようになったら作るかもしれないけど、一部の気に入らない点を我慢すれば使えるものは多数ある。で、WZ Editorを使っている。
 最近は、プログラムの開発時にエディタを使うことが少なくなった。VBにしろ VCにしろ BCBにしろ、統合環境になっていて、基本的に統合環境のエディタしか使えない。で、そのエディタを使うことになる。エディタを使うことになるのは DOS版の開発をする時だけ。で、DOSの場合は僕は MIFES for DOS が一番使いやすかったので MIFESを使っている。Windows上では主に htmlの編集をする場合だけなんで、文字コードに関する機能と検索・置換に関する機能、そしてプレーンテキスト、この3つが重要になる。そのため、他の機能は拡張機能としてあってもいいが、普段使用する場合はじゃまなだけ。できればねえ、プレーンテキストのエディタとしての機能をきっちり完成してから他の機能を拡張として追加できるようにしてほしいねえ。
 Emacs for Win32なんかを探してみようかな?
 うーん。どれもこれも一長一短ありすぎて困るよねえ。
 決定版の様なものが出ればいいんだけどね。

 関係ないが、一時あったプラズマエディターは使い物にならないので即削除した。お金がもったいなかったな。