1999.4.17

これまた、エディタの話。

書くの忘れていたが、QXのバージョンは 6.00Aである。

で、忘れていたが、EmEditorというのもあったのでさっそくインストールして試用してみる。バージョンは 2.19。
PC-VAN用の通信ツール EmBiglobeを使用しているのに忘れてた。

さっそく内容を。
 これには「ウィンドウの端で折り返す」という選択肢があったので、うれしい。
 文字コードの自動認識もできるし、一通りのエディタ機能は持っている。
 が...残念ながら、マクロ機能を持っていない。キーボードの記憶も。
 うーん。これじゃあ使えんなあ。だってねえ。プログラムするにしてもなんにしても、マクロ機能ってかなり便利な機能だと思うんだけどねえ。無いとかなり不便ということもある。マクロ機能はカスタマイズということだから、カスタマイズできることが少ないということやね。これじゃあ僕の用途では使い物にならない。
 まあ、その代わりと言っては変だが、シェアウェアの登録料金は安い。でも、僕の場合は関係ないけどね。エディタを日常的に使う人間として、あほみたいに高いという場合は除いて、基本的に使いやすいものを選ぶ。使いやすくできるものを選ぶ。カスタマイズできなけりゃあ、現状の機能で満足できるかどうかが別れ道。一応汎用エディタだから、これこれいう特殊機能を付けてくれとか、こう改造してくれとか言うわけにはいかない。で、マクロ機能があればそれで自分用の特殊機能を作っていくのだ。
 ちなみに、一応これは EmEditorで書いているが、標準の設定色は感じが良い。

 僕はアプリケーション開発とhtml作成が主な仕事と趣味なので偏った意見になってしまうが、最近の情勢として開発環境は「統合環境」へと移行している。特にその開発言語に則した特殊なエディタが搭載されている。また、エディタとして外部エディタを使用する設定はほとんどできない。ということは、開発で外部エディタを使用する人は、統合環境のエディタに慣れることができない人か(外部エディタを使った時のの使いにくさを考えても)、DOSや組み込みシステムなんかの統合環境の用意されてない開発をやっている人(僕を含めて(^_^;))ぐらいだと思う。
 統合環境でのエディタの場合は、やっぱり内蔵エディタを使った方が効率良くなる。もちろん慣れが必要だが、その手間をかけても今後のことを考えると慣れておいた方が良いと思う。まあ僕にしても VC++やVBのエディタは慣れたが、BCBのエディタは今だに慣れない。だってフリーカーソルなんだもん(-_-メ)。しかし、外部のエディタを使うよりは効率を考えて我慢して使っている。そんなに搭載エディタに自信があるのか!?って感じだが。困ったことに、VC/VBのエディタはウィンドウズの操作感を一応踏襲しているので慣れれば簡単だ。TABとSPACEの使い分けができないのが腹立つが。どれにしても、今の内蔵エディタは引数やメンバー変数なんかの自動表示がかなり便利なので慣れるしかない。これは外部エディタでは絶対まねができないからね。まねができたら、それはエディタではなくて統合環境になる。

 これまで、ちょっとの間だけどいろいろ使ってみたが、やっぱり行き着くのは「エディタ」とはなんぞや?って事かな。実際、WZの様にいろいろな機能を詰め込みすぎて収まりつかなくなってるのとちゃう?というものもあれば、EmEditorの様にシンプル過ぎて使えない、というものもある。
 僕の初めて使ったフルスクリーンエディタは、CP/Mの WordStarだったと思う。一応フルスクリーンエディタだったと思うが、10数年前なのでよく憶えていない(^_^;)。一番よく使ったのが、emacsと MIFES(DOS)だ。emacsはなんでもできた。unixのエディタだったので、キー定義(というのとも厳密には違うが)もほとんど全て変更できる。ログインして、emacs起動して、いろいろな作業をして、emacs終了して、ログアウト。こういう使い方をしていた人は僕以外にもかなりいると思う。まあ unixだったこともあり、基本的に何でもありという状況だったのだが。X68000ではμemacsというのを使っていた。これは emacsを X68000に移植したもので、かなり使えた。emacsがその後かなりバージョンアップして、Muleとかも出てそっちへ移行していったが、うちの遅いマシンではμemacsが限界だった(^_^;)。
 MIFESの場合は、MS-DOSのフルスクリーンエディタで並ぶ物がないという状況だったので、使用していた。特にパソコンでは NECの PC-98シリーズしかないような頃で、PC/AT互換機も AXという特殊なものを除いて日本語なんて使えなかったので、PC-98でエディタといえば MIFESという状況だったと思う。他にも海外製の移植版(Briefとかだったと思う)とかもあったけど、ハードウェアの機能を使っているエディタには負けていた。CPUも遅かったからね。使い勝手もよかったのですぐに使い慣れたし。マクロも最低限の機能をもっていたのでそこそこいろいろ作れた。大学でのうちの研究室や、会社でのうちの部署では MIFESだけを使っていた。マクロも必要なものが作れた。
 Windowsの時代になってかなり状況は変わってきたと思う。
 DOSの頃でも、ボーランドが統合環境に移ろうとしていたので、マイクロソフトも VC++で統合環境なり、テキストエディタの用途が変わろうとしているのも事実かもしれない。エディタからマークアップ言語になり、ワープロになったように、エディタも GUI時代になって DTP機能や簡易ワープロ機能やHTML作成機能が必要になってきたのかもしれない。だが、テキストデータを扱う上で必要な機能はなんだ? DTPやワープロなんかは専用アプリに任せればいい。HTMLの場合は基本的にテキストデータなので別。テキストエディタはテキストエディタとして、文章を書いたり、編集したりする機能が充実していれば、もしくは自分で充実できれば良いのではないか?と思う。

どのエディタを選ぼう?