2000.5.16
bleem! for Dreamcast
bleemの新種がまた発売するようだ。
それも今度は、Dreamcastで動くという奴だ。
ゲーム機メーカーとしては他のハードで動くのはありがたくないと思うのだが、ソフトメーカーとしては他のハードで動いてくれても全く問題はない。逆に他のハードで動くのでその分売れるかもしれない。
と、単純に考えればそうだが、PlayStationの場合は、そんなに単純にはいかない。
なぜかというと、PlayStation用の CD-ROMにはハードプロテクトがかかったいるからだ。
PlayStation用の CD-ROMの読み取り面が黒くなっているのはみんな知っていることだ。PlayStationはそれをチェックしているから、違法コピーされたいわゆる海賊版とかがそのままでは動かなくなっている。
もし、PlayStation用ソフトが他のハードで動くようになると、プロテクトチェックが効かない。
つまり、海賊版が大量に出回る可能性もある。
こうなると、そのまま被害に遭うのはソフトメーカーである。
PlayStationの場合、その特殊な流通の関係上、直接被害に遭うのはソニーである。しかし、ソニーが被害に遭うと、そのままソフトメーカーにしわ寄せがくる可能性が高い。
PC用のソフトに海賊版が異常に多いのも CD-ROM自身にプロテクトがないからである。
もし、bleemによって PlayStation用ソフトのプロテクトが無効になると、海賊版がでるのは間違いない。
それでも bleemが違法ではないというのだろうか?
直接違法ではなくても、商業的に不利益を生んだとして、また訴訟種になるであろう。
僕は PlayStation2のソフトを見たことがないが、同じように裏が真っ黒なのだろうか?
はっきり言えば海賊版はどうやっても防げないが、そこら辺の素人が出来ないということで、数は激減する。
これが、そこら辺の素人が CD-Rとかで作っても動くとなれば、アンダーグラウンドでまた大きなやりとりが行われるだろう。
最終的に不利益になるのはユーザーであろうから、よく考えなければいけない。
セガは Dreamcastで独自フォーマットの GD-ROMを使うことでそこら辺をクリアした。
bleem for PC自体は違法とならなかったので、for Dreamcastも違法にならない可能性は高いが、多くの問題を含んでいると思われる。