2000.11.3

 2000円札ってまだ作ってんの?

 毎日新聞に日銀大阪支店長の記者会見のことが書かれていた。
 それによると、買い物は2000円札を使ってますとか、2000円札への両替を勧めていますとか書かれていた。
 また、現在4億枚在庫があり、今年度中にさらに4億枚刷り上がるとか。

 おいおい、もしかして、2千円札を通常の流通紙幣にしようと考えているのか!?
 そりゃあ無理でしょう。というか全然ありがたみが無いというか、非常に迷惑だと思うのだが。
 まず、考えられることをあげてみる。

<良い点>

<悪い点>
 今のところこのぐらいしか思いつかないが、記念紙幣ならともかく通常紙幣にするのは無理があるんちゃうの?とか思ったりする。
 だってねえ。上にも書いたが、もし2円硬貨や20円硬貨や200円硬貨や2万円札があったらどう思う?使いやすいか?間違えないか?計算が面倒にならないか?
 電車なんかの券売機だって、やっと1万円や5千円が使えるようになったのに、またすぐには変更できるとは思わない。新紙幣になったときもかなり大変だったと思う。ただ、新紙幣の時はすでにある紙幣が新しくなるだけで額は変わらなかったから人間の手でやりとりする場合は間違いにくかった。
 もし、僕が2千円札を釣り銭でもらったら店員に文句言って千円札に換えてもらうぞ。
 使うときも、いくら大きさなんかの形が違うからって言っても、たとえば1万円札しか無くて数百円のものを買ったとしたら数え直すのが難しいぞ。何てったって、千円札と2千円札が混じるんだから。さらに5千円札も混じって、小銭も加えたら1万円札以外のすべての硬貨・紙幣が勢揃いってことになるかもしれない。
 組み合わせも複雑になってくる。5千円分は今までは千円札5枚という感じだったが(硬貨はのぞく)、これからは「千円札5枚」に加えて「千円札1枚と2千円札2枚」「千円札3枚と2千円札1枚」という組み合わせも考えられる。これが1万円札での釣銭ってことになると、最悪9千円分の千円札と2千円札になるのだ。どちらの札も大量に持っている店なら良いが、中途半端な店なら「千円札7枚と2千円札1枚」の釣銭がかえってくるかもしれない。「千円札5枚と2千円札2枚」とかでかえってくるかもしれない。良心的な店だったらそういう時は「千円札9枚」になるだろうが、そうじゃなければ2千円札を早くはいてしまいたいから「すいません」とか言いながら「千円札3枚と2千円札3枚」なんてかえし方をするかもしれない。これに5千円札が加わるとさらに複雑になっていく。「5千円札1枚と千円札2枚と2千円札1枚」のように...
 どうだ!使いにくいだろう!
 さらに弊害が考えれる。たとえば、子供のお使いを考えてみる。足し算ができないぐらいの子供にお使いさせるときには親はどういうだろう。千円札を示して「これが3枚かえってくるよ」、とか言えるだろう。しかし、2千円札が動き出すと、3千円の釣銭でも「千円札3枚」「千円札1枚と2千円札1枚」という選択肢が用意されてしまう。3つは数えられても1+2=3はできないぞ!どうすんだ、大蔵省と日銀!

 2千円札の普及は早いとこあきらめて、昔あった10万円硬貨のように「記念」紙幣扱いにしてくれんかなあ。
 ほんまに小渕とその周辺は困ったことを決定してくれた。