2002.08.27

 うちにも番号が着た

 先日、うちにも「住民基本台帳ネットワークシステム」で使用される住民票コードが送られてきた
 だからと言って、すぐに何か変わるというわけでもない。ちまたで言われているように、今のところはせいぜい住民票をとる時にどこでもとれるようになった、という事ぐらいである。もちろん自分の居住区域がネットワークに参加していればという条件が付く。
 というわけで、期待は来年だ。来年には印鑑登録証のカードのように、このネットワークでカードが作られる予定だ。写真も付けて、身分証明書にもなるはずだ。
 このカードが不正に利用されたら、という事は考えられるが、運転免許証や印鑑登録証の不正利用のように、これはこのカードやネットワークが問題なのではなく、自己管理・自己責任になるという事だ。「カードが他人に利用されるかもしれないからこのネットワークは危険だ」などという警告は無視しよう。


 先日、父が死去し、相続の事情もあり、戸籍謄本を取りに行ってきた。
 僕はここで信じられない事を経験した。
 僕は今運転免許証を持っていないので、身分証明にパスポートを使おうと思い持ってきていた。だが、戸籍謄本をもらうのに全く身分証明の提示を求められなかった。
 申請書に書いて窓口に持っていくだけで、取得できてしまった。
 問題点はこういうところにあると思う。
 これでは身分詐称して誰かが勝手に他人の戸籍謄本を取得できてしまうという事だ。申請者は「本人」として、三文判を押せば、それで良いのだ。


 現在の役所にこのような問題点がある限り、「住民基本台帳ネットワークシステム」に関してのセキュリティ上の問題点を云々言っても仕方がない。
 もちろん、電子データ化し、中央管理する事による、コピーの容易さ等は問題であるが、これはクレジットカード会社などと同等の問題で、「住民基本台帳ネットワークシステム」だけの問題のように扱っては不公平である。


 ただし、政府はどのようにセキュリティ対策をしているかを具体的に細かいところまで公表するべきだろう。そして、それを徹底していると言うところを見せてもらいたい。
 今の役所の様子を見た限り、役所の人間がセキュリティを考えているとはとても思えない。


 そういえば、この番号は11桁しかないが、足りなくなる事はないのだろうか?
 この番号が気に入らなければ変更が可能という事もあり、0番とか1番とかは無いだろうから、1000億−α分しかない。
 まあ、このまま少子化が進むと人口は減るいっぽうだから何とかなるのかもしれないが、一度使用された番号は欠番になるだろうから、そのうち足りなくなるかもしれない。それとも途中で変更された番号は再利用されるのかな?
 どのようにしてもいつかは無くなるのだから、これはどうでもいい事だ。(^_^;