2003.3.1

 今更だけど「づつ」と「ずつ」

 ちょっと前まで、僕は「づつ」を使っていた。これが正しい日本語だと思っていたからだ。ところが、最近になって、「ずつ」と表記する方が正しいということになっている。なんでも現代語の表記の方法に当てはめると「ずつ」と書くのが正しいらしい。現代語表記では、それ自体だけで意味をなさない場合は「づ」を使わずに「ず」を使うらしい。「づつ」という書き方は「歴史的仮名遣い」になるらしい。
 現代語表記は語源とかとは関係無しに規則として当てはめる物らしい。現代語では「づ」を無くすことになるようだ。
 さらに、「うなづく」と「うなずく」も同じ事が言えるらしい。「うなずく」になるらしい。
 同様に、「やりづらい」も「やりずらい」と書かれるようになりつつあるらしい。「やり」と「つらい」になって、「つらい」にも意味がちゃんとあるのだが、「つらい」は痛いとか苦しいとかの意味で、この場合の「〜し難い」とは意味が違うかららしい。でも、それは方言によっては違うんちゃうの?と思うが。
 「かたづける」も同じになるんだろうな。
 なんにしても、「間違い」というわけではない。見慣れないと言って、「それは間違いだ!」と指摘すると、自分の知識不足を露呈することになるよ。

 しかし、「同様に」という感じで同じように書かれている間違いもある。
 「とおる(通る)」と「とうる」とか、「いう(言う)」と「ゆう」とか。
 これは間違いだと思う。
 ただ、語源がどうだったかがわからないので正しいかどうかはわからないが。「通る」は「とほる」で「とおる」だとは思うのだが。

 最近は若い世代が古い世代の勉強をするとか理解するとかが少なくなり、今はこうだけど前はこうだった、という事を知らずに、それは間違っている、と言う。僕も気を付けなければいけないと思っているが、気を付けようと思わない奴が多い。
 相手の立場に立つというのは容易ではないが、そういう気の使い方ができる人間になりたい。
 (変な締めくくり(^_^;)