Koji の勝手な批評
・IO-DATA 挑戦者 SOTO-3.5IE(後期型)
2004.7.23
今までハードディスクを外付けにするのに、NOVACのexDrvとRATOCの奴(名前忘れた)の5インチIDE-IEEE1394変換ケースを使用していたのだが、3年ほどが過ぎて最近認識しなくなってしまったので、IO-DATAの挑戦者に挑戦することにした。
- 製品みたい
ケースに入れるとまるではじめからそのまま売っていたような感じになった。元々外付けハードディスクの製品を買ったみたい。
組み終わると本当にきれい。見た目は。
- 構造はいまいち
構造はある意味製品に近いかもしれないのだが、組み立てキットとしてはお薦めできない。
もちろん、入れたハードディスクの寿命でこのケースを終わりにするなら別だ。
一番大きな欠点は、その点なのだ。
ダウンロードできる取扱説明書の途中で、「組み立てを続けると分解できなくなります。」と出てくる。そのときはあまり気にしなかったのだが、先に進むと「※トップカバーとボトムカバーは一度取り付けると取り外しできません。」と書いてある。
ここで、ん??
もちろん、ダウンロードできるのだから、最初から注意してみていればわかるのだが、ハードディスクなんて何年かで寿命はくるものだし、容量の大きな物を購入して組み替えるって事は想定してないわけ?
こういう自作色の強い物は、何度でも組み替えることができるのが大事じゃないの?
どういう風な構造かと言うと、ABS樹脂の部分を爪を使ってぱちっとはめ込むようになっている部分があるのだ。
もちろん、その部分ははめ込んでいるだけなので、薄いマイナスドライバーとかをつっこめばとれるに違いないが、そのときに欠けてしまったり変形してしまったり傷が付いたりするに違いない。
それが構造上の欠点だというのだ。
うちは元々外付け用に買って使用していた 120GBのハードディスクを入れたのだが、それ以上の容量のハードディスクが安くなって BigDrive対応だし、160GBとかそれ以上とかのハードディスクがもっと安くなってきたら、今のハードディスクも寿命が近くなってくるし、もっと大きなハードディスクに載せ替えたいなと思っている。
しかし、たぶん多少壊れることを覚悟してバラすしかない。
他の部分でもちょっとね、というところがある。
全体的に部品が「ちゃちい」のだ。
一番わかりやすいのがスライドスイッチ部分。
電源スイッチ(スライドスイッチ)があるのだが、その部分は昔のプラモデルレベルのような感じ。
僕は2個必要だったから買ったのだが1つは動きがスムーズ、もう1つはなんかスイッチはいりにくいという感じ。
よく見ると、実際のスイッチの突起に当たる穴の位置が若干違うように思われる。そのため、それ以外の部品は同じ寸法なので、1つのスイッチの動きが若干悪い。スイッチ付けたとたん電源が入りにくくなった。
電源を手動で切ることはほとんどないと思うので、大きな問題にはならないが、なんか将来的にスイッチの接触不良が起こりそうで怖い。
化粧カバーにしても、なんか完成品の製品だったらもっとちゃんとしてるよね。という感じ。
コントロール基盤部分は同じかもしれないが、それ以外をキットだからぼろくても良いよねという感じで安く作っているように思う。
1つ9000円もするんだから、もっとちゃんと作ってよ。もしかすると、120GBの外付けハードディスクを買った方が安く付くかもしれないぐらい。
だから、他に選択肢があれば考えた方が良い。
- どこで遅いのか?
どこがネックになっているのかわからないが、内蔵IDEより遅い。
もちろん、ベンチマークをとらなければわからないぐらいなのだが、ベンチマークの結果だと半分ぐらいの速度だ。
IEEE1394ボードから直接接続しているのだが、IEEE1394ボードが遅いのか、変換基盤が遅いのか。
どっちもIO-DATAの製品なんだけどね。(^_^;
<総評>
とりあえず外付けハードディスクが欲しくて、ドライブが余っている人は使用したいかもしれないが、他にもいろいろなメーカーから出ているので考えた方が良い。
つまり、IO-DATA製が良いや、てな人は別にして、こだわらなければ、他の製品を選択してみてください。僕はこの製品はあまりお薦めしません。
値段的には他のメーカーのも結構な値段がするので変わりないかもしれないけど、ノーマルに1個のドライブを外付けにするだけなら違うメーカーにした方が良いと思う。
どちらかというと、どうせ挑戦者を買うなら、ニコイチやヨンコイチを買うのが良いかもしれない。
なお、挑戦者のサイトを見てもらえばわかるが、この製品はハードディスクでしか使用できない。いや、MOとかの3.5インチハードディスクと同サイズの物なら付けられるかもしれないが。
組み立てるまではわくわくしたけど、ちょっとがっかりした。