Koji の勝手な批評



・Microsoft Visual Basic 4.0


 Visual Basic 5.0 が出ましたね。
 前のプログラムで動かなくなるものがたくさん出た。 OCX のせいのようだ。

 まだあんまり使ってないので、批評はもうちょっと使ってみてから。

 マイナーバージョンアップが出ましたね。
 多少安定したかなというところ。

 <不満な点>

 仕事で使った。


<長所>

・32bit アプリケーションを作ることができる
 このバージョンから 32bit に対応し、 16bit 版と同じ感覚で 32bit アプリケーションを作ることができる。

・データベースアクセスプログラムが簡単に作ることができる
 データベース用カスタムコントロールやデータベースエンジンが標準添付されているので、 簡単なデータベースアプリケーションならコード無しでも書くことができる。


<短所>

・不具合が多い
 カスタムコントロールに不具合が多い。 DBCombo などは VB 上でデバッグ中は普通に動いていたのだが、 EXE を作って実行するとマウスで選択できなくなる。 これは、Microsoft でも確認されているということだ。
 また、カスタムコントロールも完全に日本語化されていない。 まあこれは実害はないが、Combo では日本語表示されるプロパティが DBCombo だと日本語表示されないなど。
 「常に手前に表示するウィンドウ」の設定もおかしい。 プロパティウィンドウが「常に手前に表示」できるのは良いが、 そうしていると、form ウィンドウや code ウィンドウの表示がおかしくなる。 form ウィンドウの後ろに code ウィンドウがあった場合など、 code ウィンドウをクリックしても form ウィンドウの前に来なかったり、その逆とか。 また、プロパティ内のドロップダウンリストがマウスクリックしてもすぐに消えてしまい、 ダブルクリックでしか設定変更できなくなったりする。

・不安定
 これは、不具合とも関わってくるかもしれないが、全体的に不安定である。
 データベースコントロールを使ってアプリケーションを組んでいるが、 デザイン中にフルドラッグのモードにしているときに、 たくさんのデータベースコントロールを貼り付けた form を移動すると落ちる。 それ以来フルドラッグを使わないことにしたが、 細かいタイミングで書き換えなどが起こると落ちてしまったりするのではないか?
 他にもデバッグ中に落ちてしまうことがあった。 デバッグ中などは、自由に一時停止や終了ができるはずなのだが、 時々、黙ってしまったと思うと Dr.Watson がエラーログを吐いている。 デバッグ実行前にソースファイルは保存されているので助かるのだが。
 後は、正常に動作して終了したのにも関わらず、Windows からログアウトしようとすると、 VB32.EXE が応答しませんといわれて、VB32.EXE が残ってしまっている場合がある。

 教訓:こまめにセーブしよう
・非常に遅い
 VB 自体が重いのだが、メモリが少ないと非常に遅くなる。 多分 OCX などの OLE 関係が遅いのではないだろうか。 VB2 のアプリをそのままコンパイルするだけで遅くなるので、OLE って遅い?
 これはメモリをたくさん載せても改善できなかった。 メモリスワップが起こらないようになったときは多少ましになったが、 それ以上増やしても改善されないということは、メモリ消費量が大きいだけではなく、 本当に遅いということだろう。
 VB4 では、非常に多くの OCX や DLL を使用する。 オブジェクト指向だろうが、効率が悪くなることは明らかである。 Microsoft は Pentium 以降のマシンしかサポートしないのか!?

 教訓:開発マシンは速いマシンにしよう

<総評>

 これらの事から思われるのは、出すのが早すぎたのでは?ということだ。
 もう少し煮詰めればましなものになったのではないかと思うのだが。
 早く不具合修正バージョンを出してくれないと困る。


Microsoft Visual Basic 4.0 は、Microsoft Corp. の著作物です。