Koji の勝手な批評



・Microsoft Visual Basic 5.0


 Visual Basic 5.0 が出ました。
 最近は、VB5 しか使っていません。



<長所>

・一応、コンパイラになった
 一応、このバージョンからコンパイラになったようだ。 ただし、ランタイムは無くなっていない。
 もしかして、式と制御構造だけコンパイルしてる!?

・入力時のヘルプが割と便利
 コードを入力していくとわかるのだが、関数の引数やオブジェクトのメソッド・プロパティなどが 入力中に表示されるようになった。
 これはかなり便利だ。
 プロパティやメソッドがオブジェクトの種類によって存在する場合としない場合があるのは、 VBでプログラムしている人ならよく間違ってしまうところだと思う。 僕も、あるだろうと思ってコードで変更したプロパティがエラーになってしまうということがよくある。 こういうミスが入力時にチェックできるのは便利だ。
 これは、自分で作った関数やクラスやタイプ等でも同じで、汎用的なものを作ってた場合、 再利用時にすぐに思い出すことができる。

・デバッグ時にも便利になった
 今までのデバッグの場合、変数を Watch して、とか必ずやる必要があったが、 このバージョンでは、ブレークしている時にその変数が有効範囲だと、マウスカーソルを その変数に持ってくれば現在の値が表示される。
 自前で色々なクラスを作ってとか、オブジェクトばりばりとかいう使い方をしているヘビーユーザーは おいといて(全てが表示されるわけではないので(^_^;)、初心者や簡単にデバッグしている時は 非常に便利になったと思う。



<短所>

・デバッグ中の不具合
 デバッグ中にメモリを非常に大量に消費していって開放しない。
 この時デバッグしていたのは非常に簡単なもので、3つ4つのフォームに、1つのクラスと数百行のコード。 コントロールはタイマーと通信とプログレッシブバーといくつかのテキストボックス。
 たったこれだけだったのだが、途中でブレーク・終了をくり返していくうちに、 やたらと遅くなってきたことに気が付いた。
 システムモニタを見たら、使用メモリとスワップメモリが異常に増えている。
 VB5を終了したら、使用メモリが通常に戻った(もちろんスワップメモリはそのままだったが...)。
 で、再度VB5を起動して、普通にプログラムを実行させてみたらメモリの消費量はかなり少なかった。
 同じようにデバッグしていて、今度はメモリの様子を時々見ていた。
 すると、使用メモリがどんどん増加していっている。
 これは明らかにVB5のメモリ管理が悪いとしか思えない。


<総評>

 うちの環境も以前に比べてかなり良くなってきているので、VB4と比べてという事ができないが (別のプログラムで見てみるとVB4でもかなり速くなっていた(^_^;)、 機能的に見た場合、VB4とVB5は市販バージョンが1つしか上がっていないのが不思議なくらいに 大幅に良くなっていると思う。
 これからVBを使う人は、必ずVB5にすべきだ。会社にVB4しかなかったら、 VB5にバージョンアップしてもらいましょう。(^_^;
 ちなみに、VB5オンラインは、通常のヘルプファイルの拡張としか思われず、かなり重複しているので、 ActiveX の作り方だとか VB5 の新機能だとかを見ることが無ければ使わない。


Microsoft Visual Basic 5.0 は、Microsoft Corp. の著作物です。