Koji の勝手な批評
・Microsoft WindowsXP & Plus!
2001.12.13
WindowsXPを導入した。
主に、Windows2000から変更した感想を書く。
- 起動はちょっと速くなった?
Windows2000に比べると、若干起動が速くなったような気がする。時間を計ったわけではないが、ほんのちょっとだけ速くなった。でもほんのちょっとだけだと思う。WindowsMEは劇的に速くなったが、やはり XPはほんのちょっとだけのようだ。
WindowsNT3.51の時は憶えていないのだが、WindowsNT4.0から Windows2000にした時は起動速度の変化は全くわからなかったが、拡張ボードを何も入れていない状態での WindowsXPは速くなっていたような気がする。本来の環境に戻すためにいろいろな拡張ボードを入れていくと、やはり遅くなっていき、今では速度向上はあまりわからない。
ただし、感じられる程度には速くなっているように思う。
これはハードウェア環境や起動サービス・アプリケーションにもよると思うので、劇的に速くなる人もいれば、ほとんどわからない人もいると思う。
- 見た目は綺麗が重い
今はほとんどクラシック環境に設定したので見た目はほぼ変わらないが、インストールした最初の印象は全体的に綺麗になったかな、と言うことである。
最初の壁紙も綺麗だし、メニューなんかもアイコンが大きくなって綺麗になっているし、ウィンドウの表示やメニューの表示もアニメーションになってなんかわくわくするし、という感じだったが、「重い」。全体的にスピードダウンしてしまっているようだ。あきらかに視覚効果がスピードダウンを招いている。うちのマシンはそんなに遅いほうじゃないんだけどね。
タイトルバーの角が丸くなっていたり、全体的にかわいらしい印象を受ける。ちょっとおもちゃ箱っぽい、まさにコンシューマー向けという感じである。これで Windows9x/Meからの移行を進めようと言う意図が見える。
- Plusはやっぱり買いかも
Plusもインストールしたが、やっぱり良いね。スクリーンセーバーはサブセットだけど綺麗だし、ゲームもサブセットだけど綺麗だし。WindowsMediaPlayerを使っているならちょっとだけ拡張されるようだ。
でもそれだけと言えばそれだけ。リアル開発ユーザーとかなら要らないな。
サブセットではなくてフルセットを買おうと思ったら海外サイトだし、こういうのを日本のサイトで購入できるようにするのが日本のマイクロソフトのやらなくてはいけないことの1つだと思う。日本のマイクロソフトって販売とサポート受付以外で何してるの?
- 使えなくなったソフト達
今回は新しいOSへの移行を素早く行ってしまったので、使えなくなったソフトがでてきている。ハードの方は、一部を除いて WindowsXP対応ドライバーが既に出ていたのでそれを使うことで現在使っている物は全て使えている。
今一番使えなくて困っているのは、Symantecの pcANYWHEREだ。これは次のバージョンでは対応しているのだが、現在のバージョンでは動かない。動かないというより、インストールできない。WindowsXPのリモートデスクトップのファイルと競合しているようで、pcANYWHEREをインストールしようとすると、「このファイルを置き換えるとリモートデスクトップが動かなくなるかもしれません」というような事を言われる。で、インストールは中止する。しかし、このソフトを僕は遠隔サポートで使用しているので使えなくなると非常に困る。WindowsXPが入っているところは良いが、Windows2000までは全てこのソフトで遠隔サポートしていたので現在そこら辺のサポートを止めるしかない。まあ、急にしなければいけないサポートはないのでよいが、次期バージョンが発売されるまで(来年の1月の予定だそうだ)、待つことにする。でも英語版はとっくの昔に出てるんだよなあ。相変わらず日本語版の発売が遅い Symantecである。ただ、現在は他のリモートソフトを物色中である。pcANYWHEREより前は ASCIINT(現アイフォー)が売っていた RemoteDesktop32(Network Associates製)を使っていたのだが、Network Associatesには更新情報が全くないし、アスキーにも全く情報はないし、使うのをやめるしかなかった。pcANYWHEREも8.xの時に迷っていたが、9が出たので使い続けることにした。Webサイトにも情報があったしね。というわけで、今後もサポートの望める、しかも Windows98から(できればWindows95も)対応している(もちろんWindowsNT4.0/2000/XPはあたりまえ)リモートソフトを探している。
ほかには使っている物で動かなくなった物はほとんど無い。
B'sRecorderは 1.7xを CDで持っていて、それ以降はバージョンアップファイルだけだったので、インストールには苦労した。1.7xはもちろん WindowsXPでは動かないのだが、恐ろしいことに、1.82までのバージョンアップとそれ以降のバージョンアップの2つに分かれている。それが問題になった。1.82へのバージョンアップが一度でも 1.7xを動かさないとバージョンアップできなかったからだ。しかしインストールはしたものの 1.7xは WindowsXPではエラーが発生して起動しない。さてどうしよう?と考えたところ、そうそう WindowsXPには互換モードとか言うのがあった、というわけで、Windows95モードにして ASPIエラーは出たが一応の起動は成功した。で、あとはアップデートして動くようになった。
- 使えなくなったハード達
上でも書いたが、その一部とは、まずモデムである。外付けの古いモデムで、Microcom(HUCOM)の V.34ES2である。これは WindowsXPには無かったので、HUCOMのサイトで Windows95/NT用のモデムファイルをインストールした。とりあえず FAXとしてしか使用していないので、モデムファイルも必要なかったが、一応これで認識できたので使っている。PlugAndPlayでは全く認識しなかった。
同様に MN128もそうだ。
ただし、これらはどちらも RS232Cに繋げるモデムなので問題はないと思われる。ボードモデムは使っていないのでわからない。
後は、Windows2000にする時にドライバーサポートが無くなったか非常に悪くて使用しなくなった製品ぐらいでしょうか。メーカーサイトに行ってみると WindowsXP対応状況の表には無くて、上記以外は対応予定はありません、と言うものばかりでした。
<総評>
WindowsXPにバージョンアップする必要性はあるかと言えば、それは貴方の使い方次第、というしかない。現在使っているOSでの不満点が WindowsXPに変えることで解消されるかどうかはマイクロソフトのサイトで確認してみてください。
OSの変更はなにがしかのトレードオフが存在します。特に、Windows9x/Meは Windows3.x系のOSで、WindowsXPは WindowsNT/2000系のOSである点が問題になる可能性があります。
例えば、Windows9x/Meを使っている方でリソース不足に悩まされている方が WindowsXPに変更するとそれが解消されるかもしれません。しかし、Windows3.1/95用ソフト等古いソフトウェアや Windows9x/Meには対応しているが WindowsNT/2000には対応していないソフトウェアを使っている場合は、WindowsXPにすることで動かなくなるかもしれません。古いゲームなんかはどうなるかわかりません。
WindowsXPには互換モードと言って、Windows95等にしか対応していないソフトウェアも実行できるかもしれない実行モードが追加されています。それで実行できるようになるかもしれません。
必要に迫られない限り、現在のOSでそう不満がない場合はアップグレードする必要はないように思います。
ただ、この WindowsXPで、マイクロソフトの今後が見えてきたので、Windows9x/Meを使っている人は、この先のことを考えないといけないでしょうね。